YUIMETALの脱退について。
以前投稿した記事で「復帰を確信してる」趣旨のことを書いたが、内心は駄目だろうなと思っていたのを白状する。巨大キツネ祭での体調不良と思われる様子、LEGEND-S欠場、2018米国ツアー欠場、そして株主総会での社長の曖昧な質疑応答を読んでほぼ確信した。
しかし書かなかったのは、まだ10代の女の子に、より一層重い責任を感じてほしくなかったし、また背負わせたくなかったからだ。YMY派を拗らせた馬鹿な輩が様々な妄想・自分勝手な都合をネット上でぶち撒けまくったが、その書き込みは水野由結を励ますどころか、彼女をより一層傷つけ、悩ませ、重責で押し潰す事にしかならなかっただろう。ひょっとするとBABYMETAL脱退の後押しの要因になったかもしれない。拗らせた輩の一連の書き込みは、すぅさん、モアちゃんも同時に傷つけたはずだ。人の気持ちを汲めない自分勝手なエクストリームドルヲタには理解できないだろうよ。
と書いておいてあれだが、脱退してからある程度の時間が経ったので、水野由結の脱退理由についておいらなりの考察を書く。以下の内容を読まれる方には、まったくの憶測である事を承知されたい。
水野由結の巨大キツネ祭で垣間見せた冴えない表情、辛そうなダンスの様子から、体調面の不調があったのは間違いないが、ライブ後の写真を見て「あぁ、心がBABYMETALから離れてしまったかな?」と率直に感じてしまった。心が離れた理由は、某ブログで懸念されていた「自我が芽生え」が大きなポイントの一つだと思う。
BABYMETALをやるか?と問われて即答でやると宣言し、色々な国で色んな人と会ってみたい!と当時中学2年生の彼女は無邪気に語っていた。しかしBABYMETALが本当に海外で成功し、言葉の通じぬ異国を本格的にツアーで周る生活をリアルで経験する中で、理想と現実のギャップに苛まれたのではないだろうか。
水野由結という人を、公表されている情報やライブでの態度から客観的に見ると、お膳立てされた環境で生きるお嬢さんで(自分で置かれた環境に対応する術を持たない)、とても繊細で奥ゆかしい性格をしているように思える(違ったら相当なビッチだ)。この印象が間違ってなければ、彼女にとってBABYMETALでの後期の活動は相当な苦痛になっていたのではなかろうか。
また自我の目覚めと共に、改めてプロの芸能人として、BABYMETALの一員として、断固たる決意を求められた時、それに対してしっかり向き合う意地と覚悟が足りなかったのではなかろうか。
いずれにせよ芸能人向きの性格ではなかったのだと思う。集団活動でプロの断固たる決意が求められない、さくら学院のようなアイドル活動であれば問題ないが、「大人のタレント」としてやっていかねばならぬ立場になると相当難しいと思う。本気で芸能界でやっていきたいのならば血の滲むような努力が必要だろう。
こういった事を彼女自身徐々に自覚したのだとすれば、BABYMETALの活動が彼女にとって重いものに変わってしまったとしても無理はないだろう。
一方BABYMETALはどんどん巨大化してゆく。自分自身の責任も重くなってゆく。だがそれに応えられる自信が削がれてゆく...。脱退の結論を出すまでの間、このような想いがずーっと頭の中でグルグル回り続け、それこそ死ぬほど悩んだのではないだろうか?
だから彼女には心からお疲れ様と労いたい。10代の若い人が世界的な成功を捨て、その後の芸能活動に大きな支障が出るであろう途轍もなく辛い決断をしたのだから。
とにかく焦らずじっくりと心身を休めてほしい。
もう十分と思ったら次の夢に向かえばいいんだ。
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