この1年間、BABYMETAL には様々な事が起きたが、ステージでのSU-METALの立ち居振る舞いからは何の不安さも感じさせなかった。それどころか益々女王っぷりが身についてきて、貫禄に磨きがかかってきた。
いくら周りがお膳立てしてるといっても、全く動じる素ぶりの無い堂々としたステージングは本当に見事だ。2018DOWNLOAD-UKのプロショットのパフォーマンスは感動もの。あの大観衆を完全に己のコントロール下に置き、歌えばその声は遥か遠くにまで届いて、受け取った側の心を揺さぶりそうだ。
http://youtu.be/FzgU3W5ZgzU
これはKOBAMETALの期待どころか、アミューズの期待をも遥かに超越しているだろう。今やプロデュース側としては逸材すぎるこの人をいかに大切に輝かせ続けるかに注力していると思う。オイラ的には、MOAMETALにも言える事だが、とにかく過度な負担をかけて潰さないように配慮願いたい。
過度な負担といえば、楽曲に対しても注文をつけたい。SU-METALといえば突き抜ける超高音ばかりが注目されがちだが、それに頼ったメロディラインばかりになっているのが気になる。しかも器楽曲のように音程が飛びまくりだ。高音好きな小室哲哉に酷使された歌手の末路を思い返すと、ちょっと不安になる。
SU-METALの歌声は超高音よりも、少し下の中高音域こそがストロングポイントだと思う。2016DOWNLOADのKARATEのコール&レスポンスを聴いてみてほしい。
http://youtu.be/qXF94RGYEmw
身体が成長して太くなってきた声、自然で豊かなヴィブラートは惚れ惚れするほど素敵だ。超高音は「とっておきのタイミング」と言わぬまでも、連発を少し控えた方がより輝いて見えると思う。
ところで彼女は今後どう成長したいのだろうか?
今のまま歌って踊れる歌手で留まるつもりなら危機感を持った方がいい。歌手のままなら、BABYMETALが解散にでもなれば、その後のつぶしが効かなくなる可能性がある。まぁ彼女の場合、ミュージカルの世界でも生きていけるような気もするが、オイラとしてはやっぱり歌ってる姿が見たい。できればHR/HMでね。
ていうか今更J-POPって訳にもいかないと思われる。メタルクイーンという称号を得てるし、日本国内はともかく世界的にそういうブランドイメージが定着しつつあるし...。
話を戻す。歌手として後世までその名を世界に残したいのならば、作曲の勉強を是非とも始めてほしい。ていうかもう既に始めている事を期待する。ていうか本当に音楽が好きなら勉強しろと言いたい。アイドルの延長線上なんかで終わってほしくない。音楽をやることの本質的な楽しさは十二分に理解しているだろうから、だったら勉強するしかないべさと思う。
なんやかんや自作曲をやってるミュージシャンの方が、より説得力があるしリスペクトもされる。BABYMETALを紛い物呼ばわりする輩を粉砕する事にもなる。そして何より、BABYMETAL解散後もソングライティングというスキルは、ずっと音楽を続ける上で大きな助けになるのだ。
とにかくプロデューサーのオモチャで終わってほしくない。それくらいの逸材なのだから。
あ、だからといってBABYMETAL 解散しろ〜!とはちっとも思ってない。世界で活躍する姿をもっともっと観たいからね!!
- 関連記事
-
-
BABYMETAL:レディングの朝が来た! 2015/08/29
-
BABYMETAL:どの曲を披露するのか?それが問題だ・・・ 2015/12/07
-
BABYMETAL:LVチケット当たったーーーーーー!など 2016/03/12
-
BABYMETAL:UK Music Video Chart 9位&14位の快挙! 2015/11/04
-
BABYMETAL:ウェンブリーアリーナ公演は新たな歴史の転換点 2016/04/03
-
BABYMETAL:Rock on the Range 2018感想 2018/05/22
-
MOAMETAL最高の生誕祭! 2019/07/10
-