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■完全復活を祈って――デイヴ・ムステインが咽頭がんの治療中であることを公表。メガデスの今後は?

一般の方はご存じ無いだろうが、メタル界においてムステインは超BIGネームである。若い時は激しい気性ゆえに音楽以外にも色々と伝説を作ってきた人だが、本職の音楽的才能が本当に素晴らしい。
というかこの人マジで天才です。
特に超印象的なリフを創りを出す才能が突出してる。
一般の方にリフについて説明すると、リフとはその曲を特徴づけるエレキギターの演奏・音である。メタルというジャンルにおいてはこのリフの良し悪しがその楽曲の命運を握ると言って差し支えない。アルバムの1曲目でクールなリフが無ければそのアルバムはほぼ駄作になる。だからどのバンドもアルバムのオープニング曲は物凄く力を入れる。リフとはそれほどまでに重要なもので、メタル楽曲における核のようなものなのだ。そしてムステインはこのリフ創作のセンスが超天才的なのである。オイラ的にはリフ創りにおいてムステインの右に出る者はいないと思っている。
ギターで耳コピーなどしてみると良く分かるが、どうやったらこんなリフ思いつくんだろう??と度々驚かされる。そしてただ速いだけじゃなく複雑で奥深いものが多い。大勢のアーティストが長いキャリアの中で才能が枯れてゆくのに対し、ムステインは枯渇することが無かった。SLAYERのようにスタイルを完全固定せず、MEGADETHらしさはそのままでありながら時代に合わせて音もリフもモダンに進化さえしている。そこがまた凄いところだ。(SLAYERは逆に固定してるからこそ良いし凄みがある)。
曲の構成力も凄い。難解な展開の名曲をいくつも生み出している。一時在籍していたアル・ピトレリは「音楽理論を知らずにフィーリングでこういう音楽を作れるのが凄い」と証言している。そう、音楽理論を知っていても難しいのに、それをセンスだけで継続的に創り続けるのは至難の業。それをムステインはずーっと今まだやってきた。それくらいズバ抜けたセンスの持ち主だということだ。
▼ドラッグ漬けになりながらもこんな曲作ってました「In My Darkest Hour」
メタル界隈では、ご存じマーティ・フリードマンが加入した4枚目のアルバム「RUST IN PEACE (1990)」が至高の名盤と言われている。ムステインのリフとマーティのメロディセンスの組み合わせが奇跡的なケミストリーを起こした傑作だ。BABYMETALをきっかけにメタルに興味が沸いたならば是非聴いてみてほしい。ムステインの歌声には癖があるけれども(スネ夫みたいと揶揄する輩がいる)、楽曲の本質的な素晴らしさを理解できればハマること請け合いだ。
▼メタル史に輝く超名曲「Holy Wars...The Punishment Due」
その後も良作を出し続ける。マーティやドラムのニック・メンザが辞めるなど危機的な状況になった時期もあったが、それを乗り越え今も超一線で活躍している。
ANGRAのキコ・ルーレイロが加入した一番最近のアルバム「DYSTOPIA (2016)」でも、ムステインの才能は相変わらず。というかムステインの場合、メロディアスなプレイを得意とする凄腕ギタリストとの相性がとても良いのだろう。おかげで上述したRUST IN PEACEと並ぶ傑作を生みだした。長年の活躍も認められグラミー賞も獲得した。
▼オープニングの「The Threat Is Real」最強に格好良すぎでマジでオススメ!!
このリフの創造センス、これがBABYMETALの楽曲群においての数少ない、だが結構大きい弱点だと思う。面白いオマージュやマッシュアップ、物凄いピロピロ楽曲はあるが、リフ一発でハートを鷲掴みにするものは作れていない。メタル史に残る名リフを是非とも生み出してほしいものだ。
何ならムステインにリフの提供をお願いしてみてはどうか?
オイラ的には超ドキドキワクワクである。
まぁありえないけれどもな!
▼お友達のよしみで頼みますよムステイン大佐♥

とにかくメタル界の至宝ムステインには確実に癌を治していただき、また最前線に復帰してほしい。絶対治癒しますようにお祈りいたします(;人;) オ・ネ・ガ・イ
もし来年「20201010」ベビメタ主催のメタルフェスが開催でもされようなら、是非とも参加してほしいね!
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