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METAL GALAXY アルバムレビュー

全米ツアー無事終えたBABYMETALの皆さん、それを見守り続けたベビーメタラーの皆さん、お疲れ様でした~。しっかり休養をとって次に備えてほしいものです。

それにしてもツアーが進むに連れてオーディエンスの盛り上がりも大きくなって、大したもんだなと毎度ながら思う。日本人であること、メタルというジャンルであることから、爆発的なブレイクは難しいかもしれないけど、今後も地に足をつけた活動でファンを確実に掴んでいってほしい。

さてエントリータイトルの「METAL GALAXY」のアルバムレビューをしてみよう。楽曲個別の評価はよそ様に任せて、オイラなりの視点で書かせていただく。


結論から先に書こう


これは日本人の気質・文化、そしてTEAM-BABYMETALだからこそ創作できた傑作だ!

曲単体では低評価になりそうなものも混在しているが、全曲を続けて聴き終えた時、トータルですげー!!と感嘆させられる、ある意味で不思議で斬新な作品だ

普通のアルバムは、中には捨て曲もあったりする。名盤と云われるものでも、中だるみを感じる部分が多少はあったりするものだ。だがMetalGalaxyにはそれが全く無い。人によって感じ方はそれぞれだが、少なくともオイラはそう感じた。

狂った曲、祭りな曲、シリアスな曲、感動する曲が巧みに緩急をつけながら現れ、楽しく飽きずに聴かせくれる。そして最後には感動までさせられるのだ。KagerouからArkadiaへ至る流れなどは本当にお見事。こんな作品は過去に出会った事が無いし、それをできる、或いは許されるのはBABYMETALだけじゃないか?とすら思わされた。

もう一つ重要なことは、BABYMETALといえばビジュアルとダンスも絡めるからこそ素晴らしい、と評価されてきたが、このMetalGalaxyは音楽だけで十分に評価されるべきレベルであることだ。軸足をメタルに置きながら、アイドル云々、ジャンルが云々、といった括りを大きく飛び越えてしまった、と言って良いだろう。

KOBABYEMTALを中心に、よくぞここまで妥協無く究極までに拘り、練り込んだなと思う。また制作陣の「ファンを3年半待たせたことに対する精一杯の誠意」を強烈に感じさせる渾身の1枚になったとも思う。

業種は違えど同じクリエイティブな仕事に携わる人間として、ここまで出来る才能と達成した成果を妬ましく思う気持ちも微かにあるけれど、ここはただただ拍手喝采を送りたい。本当に凄いなぁ。


垣間見える苦労


アルバムにはElevatorGirl等、3分で終わる曲が幾つか含まれる。これらは単体で聴くと正直言って微妙だ。以前から何度か書いているが、やっぱり物足りないのだ。恐らくプロモーション上の都合を営業サイドから押し付けられた(米国のラジオでかけてもらうには3分の曲が必要という慣習)ことで、歪められた結果であろう。創作活動を阻害するのは、いつの時代も商売優先の体制である。モノを作れぬ営業がそんなに偉いのかね?と思う。

しかしTEAM-BABYMETALは、そこをトータルコンセプトにして全体を通して聴かせる造りにすることで、クオリティ低下を回避した。また、このような工夫は副次的な効果をもたらすことにも繋がった。アルバムを何度もループして聴きたくなるのである。このアルバムを沢山聴いてもらうための、素晴らしい工夫だと思う。

海外でどれだけウケるかどうかは未知数だけど、これだけの苦労をしたのだから、正当な評価がされるといいな。


オモチャ箱を一つにする歌声


SU-MOAがオモチャ箱と称するバラエティに富んだ楽曲群は、一歩間違えるとゴチャゴチャのごった煮だ。しかし様々なタイプの楽曲をSU-METALによる見事な歌い分けで、ゴチャゴチャだけどBABYMETALらしい統一感とクオリティを持たせたい、という矛盾した課題を解決してしまった。

もちろんKOBAMETALのプロデュースや楽曲制作陣の才能・努力・拘りがあればこそだが、その高度な要求に応えられるSU-METALはやはり只者ではない。欲を言えば、もう少しMOAMETALにも歌に絡んでほしかったが、これは4tnのアルバムの楽しみにとっておこう。

それにしてもSU-METALの歌の素晴らしいことよ。

以前のエントリーで「スタジオではSU-METALの歌声を上手く引き出せてないのでは?」といった趣旨の事を書いたが、今回のアルバムではかなりそのあたりを改善したと思う。もちろん、加工のし過ぎで生々しさが半減してしまっている部分も多々あるが、それは未来をテーマにしていることもあり仕方ない。だがそのようなテーマを踏まえつつも、SU-METALの力強い歌声を最大限活かす曲も用意された。SU-METALもまた大きく成長したようで、スタジオで表現力豊かに、そして全力で歌えるようになった。

特にShine。静かに始まるこの曲。徐々に盛り上がりクライマックスとなる「眩い光が僕らを照らすから」のところは本当に本当~に鳥肌モノである。こんな辺境の地のブログを読んだそこのあなた。あなたがBABYMETALを聴いたことが無いなら、せめてこの曲だけは試してみてほしい。それくらい素晴らしいので。ていうかアルバム買おうぜ!

いつもは必ず文句だらけのオイラだけど、今はただただ賞賛したい気持ちで一杯だ。

評価:★★★★☆ 4.5/5
※曲単位の破壊力は微妙なものもあるのが☆半個のマイナス要因
※1枚目だけなら70点、2枚目だけなら85点、2枚合わせると200点
※ゴリゴリのリフがメインの曲、泣きのギターソロ曲が含まれていたら300点だったかも

オマケ


最初はTheOne版だけにしようと思ったけど、SU-MOA二人の新たな門出のお祝いとエールを兼ねてSUN版とMOON版も買った。SUN版とMOON版のアートワークは、PCで見るよりも実物の方がずっと素晴らしい。実物見たらジャケ買いしたくなると思う。
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コメント

待ってました

アルバムレビュー待ってました。
75+80が200になるという狂った足し算も、聴いた人には伝わるのが不思議。
定額音楽サービスで1曲ずつつまみ食いするのではなく、アルバムを通して聴きたい作品でした。もっと言えば2枚組なので、1枚聴いた後に余韻に浸りながらCDを替えて2枚目に向き合うというのが、理想的なリスニングスタイルなのでは無いかと思う今日この頃です。

お忙しいとは思うのですが、ぜひ全曲レビューをうかがいたい。好きな曲はもちろん、あまりハマらなかった曲についても書いてもらいたいし、レビュー書くために聞き直したら感想変わりました、みたいな化学反応も期待したりもしています。

アルバムを再認識させてくれた

こんばんは。TheForumのLVどうでしたか?内容は良かったですよね。あとはもうちょっと盛り上がれる雰囲気があればと個人的に思いました。

さて、アルバムレビュー読ませてもらいまいした。僕もアルバムレビューと各楽曲レビュー書きましたので是非。

で、同じように皆さん感じているんだなと思うのが、アルバムトータルで1作品と認識しているんだなと。僕もそうですね。飛ばして聞いたり、一曲だけ聞いたりするよりも、FutureMetalからArkadiaまで通して聞く方が断然各楽曲が映えるんですよね。

サブスクだったり、その前のダウンロードで一曲づつ購入したり聞けたりするのが当たり前になっていて、アルバムという意味があまりない作品が多い中、ちゃんとアルバムで1作品というコンセプトを通している作品に久々に出会えた気がします。

アナログ盤持ってないですけど、2枚組でA・B面が丁度いい切れ目になっているですよね。これも考えられてるのかなと思います。

あと、InTheNameOfの役割がものすごいですよね。一気にDISC1からDISC2への世界感に切り替えられる。そしてStarLight~Shine~Arkadiaの素晴らしい流れ。LEGEND-Mの時にしっくりきて、アルバムでやっぱりと思い、そしてTheForumで確信になりました。

僕もSUN盤とMOON盤はジャケ写買いしました(笑)。初回DVD買うよりもこちらのほうが全然いいです。

kam様

コメントありがとうございます。

>狂った足し算
分かってもらえてうれしいです(^^)

>余韻に浸りながらCDを替えて2枚目に向き合う
オイラは1枚にまとめて切れ目無しで聴いてます(汗)

個別レビュー次のエントリーで書きますね。

MUSIC様

毎度様です。

>TheForumのLVどうでしたか?
はい、オイラもMUSICさんと同じような印象です。もう2~3曲やってくれたらなぁ。1st、2ndの名曲を。それこそ紅月とかIDZ、悪夢のロンドあたりが入ると感動で死にそう。

>僕もアルバムレビューと各楽曲レビュー書きましたので是非。
はい、拝見させていただきますね!

>サブスクだったり、その前のダウンロードで一曲づつ購入
アルバムの概念が無くなりつつあるのは悲しいですね。音楽の価値が薄らいでいきそうで。アルバムの中の隠れた名作とか自分のお気に入りを見つけるのも楽しいんですけどね。売れ線ではない興味深い曲を作れるのもアルバムならではですし。

>僕もSUN盤とMOON盤はジャケ写買いしました
やっぱし良いですよね!

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