▼HONDA NSXの販売終了と同じ寂しさを感じます・・・

財政面など色々な問題があるにせよ、この車の歴史を途絶えさせるというのは、あまりにも稚拙な判断であると断言します。4年サイクルでモデルチェンジして車名を変えたり、今回のように歴史の断絶を繰り返すから、欧米の有名メーカーのような伝統の重みを、いつまで経っても獲得できないのです。以前の記事「BABYMETALは良い意味で日本的である」でも同じようなことを書きましたけど、三菱に限らず国産メーカーはこういう姿勢を変えない限り、本当の意味で世界中から尊敬されることは今後も無いでしょう。長い歴史・伝統の上に成り立つ信頼という、お金に換算できない価値を捨てる愚かさに、何ともいえないやるせなさを感じます。
▼ドリキンの寂しさ溢れるコメントが泣ける・・・
三菱はこんな決断をする前に優先すべきことがありました。それはズバリ魅力的なデザインの車を創り、ブランドイメージを一新すること。これに尽きます。
三菱車が売れない原因は何でしょうか。三菱は国産メーカーならではの技術力があります。UXの観点から見ても、ベースがしっかりしている=問題はそこではない、ということが分かります。一時期の不祥事が大きく影響しているのは間違いありませんが、デザイン、ブランドイメージがダサい。これが最も深刻な問題なんです。魅力が無いから売れない。ただそれだけなんですよ。ここを何とかしないと今後も厳しいでしょう。
スズキのハスラーをご覧なさい。ミニクーパーをオマージュしつつお洒落なSUV仕立てにしたことで、とても魅力的な車になりました。つまらない形だらけの国産車にあって頭一つ抜け出たデザインによって、絶好調の売上を記録しました。
▼ハスラーのデザインは上手いことやりましたね!お見事!

歴史に残る名車は例外無く魅力的なデザインです。性能がプアでも、故障しても、それを補って余りある優れたデザインであれば、後世に名を残す名車になりえます。これは車作りのプロなら皆知っている理屈です。何故それができないのか本当に不思議でなりません。
三菱といえば、バブル末期にディアマンテ、ギャランVR-4、GTOといった魅力的なデザインの車を世に送り出しました。この頃の三菱は若手の意見を積極的に取り入れて車創りを行っていたと、雑誌記事で読んだ記憶があります。その経験を三菱は忘れたのでしょうか?
オイラは外部の人間なので憶測でしか言えませんが、三菱内部は優秀なデザインセンスを持った人材がいても、それを活かせない環境になっているのではありませんか。例えば上司の意見が絶対で、部下が萎縮しているとか。本当は不満があるけど、そこそこ給料貰えるし指示に従っていればいいや、というような空気感が蔓延しているとか。もしもそんな社風なのであれば、まずはそこから改善してほしいものです。上司は部下のケツ持ちをし、伸び伸びと仕事をさせる。若い人材の感覚を柔軟に取り入れられる人を責任者に抜擢する。このようなことから取り組まない限り、明るい未来はなかなか創れないのではないでしょうか。
以上、車好きのお節介話でした。
SEEEE YOUUUU !!
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