オイラはこのブログで、ちょくちょくSU-METALについて触れてきました。オッサンになって完全にすぅさんヲタです。うむ恥ずかしい。と思いつつも、今回はオイラにとってのSU-METAL、中元すず香さんについて、長文で語ってみたいと思います。
●はじめてのBABYMETAL
オイラが初めてSU-METALを観たのは、YoutubeにUPされたドキドキモーニングのMVです。初めて観たドキモは、まぁそっ閉じでしたね。すぅさんはともかくとして、両脇が子供すぎて「うわぁ・・・」ていう感じでドン引きでした。小学生とかペドロリかよ!みたいなね。すぅさんにしても大人っぽいけどまだ中1~2??みたいな感じで、倫理的に受け付けませんでしたね。せめて全員中学生になってくださいみたいなね。あと、やっぱり「やらされてる感」と「いっちょ噛み的な企画感」もキツ目に臭ってきてダメでした。だからこの時点では、BABYMETALという存在は認識したけれども、中の人には全く興味が湧かなかったです。 その後、「ヘドバンギャー!!」とか「IDZ」も見かけましたけど、バックバンドが骨の当てブリだし、評価は変わりませんでした。
▼あまりにも子供すぎて引いてしまった結成当時

●紅月の衝撃
ところが去年の3月頃、「ギミチョコ」の関連リンクからLEGEND "Z"の「紅月」を観て一気に考えが変わりました。生で唄ってることじゃなく、その歌声にとてつもない衝撃を受けたのです。ビブラートやしゃくりを使わず音程をビシッと合わせる、一点の陰りの無いクリスタルハイトーンボイス。変にこねくり回す唄い方じゃないから、歌詞もストレートにビンビン伝わってきます。立ち居振る舞いもめっちゃくちゃ格好イイし、なんじゃこの子は!?ですよ!ホントに!後で調べてみたら、このライブの時点ではまだ中学3年生。さくら学院在籍中ということを知り、改めて衝撃を受けましたね。
▼なぜかすぐ消される「紅月- AKATSUKI」動画。だったら公式で出してよ。

・・・しかし認めんぞ。後ろ骨じゃんか・・・あ、関連リンクに神バンドの動画発見。陥落確定です。ようこそBABYMETAの底なし沼へ。その後は、ファンであると同時に父兄の目線ですぅさんを追うようになりました。それこそさくら学院、ASH時代の発表会、ミュージカル出演時まで発掘する始末。あ、でも卒業写真集とかさくら学院のDVDには手を出していませんよ。その線を飛び越える勇気はありませんw
●SU-METALの魅力とは?
これまでも度々書いてきたけど、改めて整理してみたいと思います。
①躊躇無くストレートに唄う
上にも書きましたけど、変にこねくりまわしたりせず、良く通る大きな声でストレートに唄う。先日のライブで体験しましたけど、ホント超気持ちイイ~。でもこれってとてもリスキーな唄い方ですよね。音程が外れたら目も当てられません。そんな危険を考えることなく躊躇なくやってしまう。これができるのは音感に絶対的な自信を持っているからです。その道のプロも指摘してますが、絶対音感ありますよこの子は。あと、「BABYMETAL , Suki , Zettai」さんの2015年02月08日エントリー「SU-METALがYUIMETALに与えた影響」という記事の中で語られている「上から音をとりにいく」唄い方は、歌い手の余裕感を演出し、同時に聴き手に安心感を与える効果があるのだそうです。なるほど、最近のライブで「すぅさん絶好調」との感想が聞かれるのも納得です。
②正しい日本語で滑舌良く唄う
近年のJ-POPは、もはや何を唄っているのか字幕を見ないと理解不能なものが沢山あります。格好良さとか個性を重視してきた結果なんでしょうけど、日本語になっていないので歌詞の内容は伝わってきません。ところがSU-METALは、近年希に見る正しい日本語で、極めて滑舌良く唄います。更に歌詞がメロディを跨がない、英単語自体が少ない、といった要因から余計に理解しやすく伝わり易い。大げさに言えば故・藤山一郎のごとき明瞭さです。
③70年代のアニソンを思い出させる
滑舌の良さといえば、往年のアニソン歌手にも通ずるものがありますね。「エースをねらえ」の大杉久美子、「キャンディ・キャンディ」の堀江美都子、「キューティーハニー」の前川陽子らに通じる気持ち良さです。曲自体も印象的で覚え易く、すぐに一緒に唄える(或いは合いの手を入れられる)という点も当時のアニソンと共通しているため、余計に心地良く感じられるように思います。もしかすると、40代以上のオッサン、オバサンを直撃する理由の一つはここにあるのかもしれません。
▼ハクション大魔王のあくびちゃんの歌(堀江美都子:当時12才・横浜市)
▼明日咲く花。当時11才小学6年生。堀江美都子さんとは何か共通するものを感じる。
▼もういっちょミュージカル「冒険者たち」より。すぅさんの逸材っぷりが解ります。
④「は」行の発音が素晴らしい
個人的には、「は」行をしっかり発声するところに凄い魅力と個性を感じます。特に「は」が素晴らしい。大賀咲希さんがヘドバンギャ~!の「は~か~な~く、の”は”が格好良い」という趣旨のコメントをしてたけれども、あれはまことに鋭いと思います。あまり知られていないようですが、声楽の世界の常識として「は」行は一番発音しづらく、下手に唄えば母音しか聞こえないんだそうです。恐らくSU-METALはアクターズスクール広島時代から、歌のレッスンでこのあたりをみっちり鍛えられていたと思われます。ギミチョコの「ヤバい 超!超!ハード」、「超!超! GOOD 超!ハッピーで」、悪夢の輪舞歌の「終わらない夜 嗚呼...」、このあたり注目して聴いてみてください。
⑤唄い方にあざとさの無い純粋な個性がある
例えばIDZの終盤の「キミを守るから~」の「ら~」の語尾がちょっとだけ跳ね上がるけれども、意図的にやってるんじゃなくて発声とかの結果として、あのようになっています。そして次のフレーズに超絶的なキレで繋げていきます。ワザとらしいブレスやしゃくり上げなど、イマドキの歌い手にアリガチなあざとさが全くありません。そして、ここまで述べたことも含めた全てが、純粋な個性に昇華している。そのこと自体が現代の日本においては奇跡的だと思うのです。
▼公式のIDZ。何度観ても感涙する・・・。
⑤全力で唄い踊る
汗だくになりながら全力で唄い踊る姿は、表彰台の頂を目指すアスリートの如き美しさを感じさせます。しかも歌声は踊りに釣られて破綻しません。普段どんなトレーニングをしてるんだろうかと思います。腹筋とか割れているんじゃないかしらね。
⑥女優のごとき表情と立ち居振る舞い
ステージ上におけるすぅさんのオーラは、マジでハンパねーっすよ。小山ゆうの「あずみ」のようだと表現する人もいるけれど、ホントそんな感じ。振り付けとライティングの効果と相まって女優の如き格好良さです。ステージ最前付近の人達が「目が合うと石化する」のも分かります。
⑦オフステージでの上品さ
これはベビメタちゃんみんなに共通することだけど、先日の北海道ローカル番組「イチオシモーニング」でも話題になった律儀すぎるお辞儀だとか、伊藤正則が絶句する丁寧な言葉遣い「メタリカさん、アイアンメイデンさん」、姿勢の良さ等、ホント上品です。中元家は姉妹揃ってアクターズスクール広島に通わせ、ゆいもあは家族で何度も海外旅行に行くほどの経済力あるご家庭で育っています。本人達の真面目さといった資質に加えて、育ちの良さが意図せずとも立ち居振る舞いに自然と現れています。
この上品さの要因は、俗世間の慣習やメディアが作り出す流行、そして芸能の黒い世界に染まる前に、さくら学院等アミューズが造った育成システムの中で、大事に育てられたことも大きいと思います。育成の過程で基本的な礼儀、言葉遣い、プロとは何ぞや?、若くして河原人の道を選ぶ=公人になることの本質を、ミッチリ叩き込まれたのではいでしょうか。またアミューズは、コンプライアンスを遵守するべき一部上場企業です。年頃の大事なお子さんを親御さんから預かっている立場上、粗相など絶対にあってはなりません。芸能活動をしつつもきちんと勉強させることは勿論、インタビューやSNSで不用意な発言をしないように指導したり、ヤリチンアイドルの餌食にならぬよう、超細心の注意を払っているのは間違いありません。
こうした本人達の資質と周囲の環境整備よって、浅田真央ちゃんに通じるイマドキ珍しいほどの大和撫子っぷりを維持しているのではないでしょうか。人によっては、年齢なりの自由を束縛してるように映るかもしれませんが、一般人と同じ尺度で語ってはいけない人達だということを理解するべきでしょう。
⑧世を忍ぶ仮の姿とのギャップ
ギャップ萌えというヤツですな。2011年度学年末テストで飯田來麗さんに答案を掠め取られて「や~だ!」とぶりっ子コメントしたり、MOA-METALに蛙でビビらされて半泣きしたり、年齢なりの可愛らしさには萌えてしまいますね(汗)。あと靴紐が上手に結べないとか、自転車に乗れないとか、さくら学院の下の子たちに勉強を教えたら全部間違ってた等々、ステージ上での女王様っぷりからは想像できない面白エピソードだらけです。
▼詳しくはこちら
●最後に
とまぁ才能、魅力、共に申し分ないすぅさんですが、本人は最終的にはシンガーソングライターになりたいと言っております。そして今はまだその段階ではないとも。また自分から歌を取ったら何も残らないとも言ってますね。この年齢で明確な夢を持っていて、日頃から一流のアーティスト・ミュージシャンから沢山の刺激を貰っている人です。尚且つ凄く努力もしております。こんな人ですから必ず夢を実現すると確信しています。
今回の内容は以前書いたエントリー「UXの観点からBABYMETALを分析してみる」の補足になるように思います。お暇でしたら合わせて読んでいただけると幸いです。
したっけ、SEEEE YOUUUU !!!!
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