今現在、異常にハマりまくっているBABYMETALは、そういうオイラの音楽の聴き方を思い起こさせた凄い存在です。今回はそのへんを踏まえて、オイラが愛するHM/HRの名盤10作品を紹介したいと思います。
※BABYMETALのアルバムは除きます
●The Number of the Beast「魔力の刻印」
- IRON MAIDEN -
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オイラがメタルにハマる切っ掛けとなったIRON MAIDENの3rdアルバム。本当に捨て曲無し。メタルの聖典といわれる名曲の数々が収められており、オイラ的には王道メタル史上最高の1枚だと思ってます。最初から最後まで聴き応えありまくり。初っ端のInvadersの高速演奏たるや、純粋な少年にとっては物凄い衝撃でしたね。今の若い人には音が薄く感じるのかな。古い中古CD版にはレコードにはあった「Total Eclipse」が入ってないので、新しいヤツを買いましょう。
メイデンはボーカルがブルース・ディッキンソンに代わったこのアルバムから聴き始めたので、ポール・ディアノへの拘りはあまり無いです。それよりも故クライブ・バーの高速8ビートとかタイトなドラミングが大好きでした。技術的にはニコ・マクブレインの方が上なのでしょうが、メイデンの楽曲にタイトさがあったのは、間違いなくクライブのプレイによるものです。
●Tribute「トリビュート/ランディ・ローズに捧ぐ」
- Ozzy Osbourne -
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故ランディ・ローズの荒々しくもメロディアスなギタープレイが堪能できるライブアルバム。 楽曲も勿論素晴らしいけれども、オジーが霞むほどのランディの存在感が際立ちすぎますね。「Mr.Crowley」の泣きのギターソロには、マジで泣かされますよ。
ランディといえば、現在の技術的な基準からすれば、ぶっちゃけ中の下くらいでしょう。82年で彼の技術的向上の時間は止まっているので、アタリマエです。そういう前提を無視して貶すバカは吊ってこいと思います。
ランディの凄さは作曲能力、ギターの旋律の展開力、印象的なリフ、こういうモノを生み出すセンスにこそあるのですよ。オイラは未だかつて、こういう部分において彼以上のセンスある人にお目にかかったことがありませんね。
ギターが上手い人は沢山います。エディ・ヴァンヘイレンやイングヴェイの登場により、近頃のギタリストのレベルはグンと上がりました。超絶スピードにスイープバリバリでピロピロ弾けてスゲーなと思います。だけどその手の人って「心に残るメロディを聴く人に届けること」から、テクニックで逃げているように思うんですよね。1音1音を大事にしてないというか。せっかくの技術があるのですから、それを後世に残る楽曲にしたためてほしいと思いますね、本当に。これについてはBABYMETALに対しても求めたいことです。
●THE MICHAEL SCHENKER GROUP「神(帰ってきたフライング・アロウ)」
- Michael Schenker Group -
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マイケルといえばやっぱこれがベストかな。マイケルは名曲はいっぱいあるけど、アルバム単位で考えると駄曲も多いので迷うのですよ。このアルバムでは、Armed and Ready、Cry for the Nations、Lost Horizonsあたりは間違いないです。けどオイラ的にはBijou Pleasuretteと、やっぱしInto the Arenaにとどめを刺されます。ラストの泣きのメロディーはマイケルの真骨頂で、ハードロック史に残る名演だと思いますね。
ドラムがサイモン・フィリップというのもポイント。MSGに関しては楽曲がどちらかといえば繊細でウルトラハードではないので、ストレートなスタイルのコージーよりもフィットしている、というのがオイラの印象です。彼のタメのある変態複雑ドラミングが、演奏にある種のインテリジェンスを与えているのも良い。後年の日本公演で久々の共演を果たしたけれども、やっぱし格好良かったですね。
●Operation: Mindcrime「オペレーション:マインドクライム」
- Queensryche -
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ぶっちゃけQueensrycheそのものにはそれほど思い入れはありません。なので細かいことは語れません。けどこのアルバムだけはちょっと扱いが変わりますね。理屈抜きで格好良いコンセプトアルバム。Wikiを読むと色々ゴタゴタがあったようで、なんだかなぁという感じ。読まなかったことにしておきます。
●Images & Words「イメージズ・アンド・ワーズ」
- Dream Theater -
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Dream Theaterを初めて聴いた時は、これは打ち込みですか?人間業なのですか?ちょっとゲームみたい、という印象でしたね。それほど凄い超絶技巧の演奏です。技術だけでみればプログレ界全体でみても究極じゃないかと思います。キーボードがジュリアード音楽院で神童と言われたジョーダン・ルーデスに固定され、リーダーのマイク・ポートノイが抜けて不安視されたドラムも代わってみたら全然イケてるマイク・マンジーニという相変わらずの最強の布陣です。
で、このアルバムですが、始まりからカッコイイ。曲は特にTake the Timeが好きですね。あ、そうだ、最初の曲は本当に大事だと思いますよ。そのアルバムの印象を決定付けますから。オイラの場合、いくら後半に良曲があっても途中で脱落します。
●RUST IN PEACE「ラスト・イン・ピース」
- MEGADEATH -
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メガデスといえばやっぱしコレでしょ。マーティ・フリードマン加入一発目の本作です。ムスティン大佐のリフメイカーと楽曲のセンスとマーティの変態メロディが見事に噛み合っててメチャクチャ格好イイ。このアルバムもまた捨て曲が無く、最後まで楽しめます。次の「COUNTDOWN TO EXTINCTION」も格好イイけど、スピード感が足りない。やっぱしこっちですね。
▼デイヴ・jr・エレフソンの失敗の図/ノリノリでずっ友写真を撮ったけどそれは別人よ。今度は間違わないでね♪

●South of Heaven「サウス・オブ・ヘブン」
- SLAYER -
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極悪なリフ、超高速ドラム、トム・アラヤの叫び。どれだけアルバムを作ってもいつでも、いつまでも安定のスレイヤーワールドを展開していますね。「Reign in Blood」も大好きで甲乙つけがたいです。ジェフ・ハンネマンが亡くなってしまったのはショッキングでした。絶対死にそうにない見た目だけに余計にね。重いドラムを叩くデイヴ・ロンバードが好きだったんですが、もう復帰は無いのかなぁ。
●Appetite for Destruction「アペタイト・フォー・ディストラクション」
- Guns N' Roses -
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発売直後に買ったけど、その時は全然無名でしたね。その後、どんどん売れていつの間にかビルボード1位。オメーら1年遅れかよと思ったものです。累計で2800万枚以上というオバケアルバムになりました。これもまた異常にクオリティが高く捨て曲無し。スラッシュとイジーのコンビとか格好良かった。アクセルが狂ってなければなぁ。だからこそロックなのかもしれないけれども。
BABYMETALもここまでは無理にしても、口コミでどんどん広がっていって、いつの間にかワールドワイドで大ブレイクするんじゃないか?と夢想してます。ありえないかなぁ・・・。
●人間失格
- 人間椅子 -
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この人たち、見た目から超絶色物に見られがちだけども、やっていること、楽曲、演奏技術、相当レベルが高い。3ピースのバンドでこんなに分厚い音が出せるものなのかと思ったものです。他にも何枚か持ってますけど、どれも人間椅子らしくて良い。「無限の住人」がプレミアム価格になっててビックリしましたよ。
バンドブームの衰退等で相当苦労したでしょうが、よくブレずにやり続けてきたと思います。和嶋氏の「渋谷公会堂に戻ってくるのに23年かかりました。初めてソールドアウトしました」のコメントに心打たれました。
▼ファンの間では語り草のキングクリムゾンの完コピ/人間椅子はもっと評価されて然るべき
●Fallen「フォールン」
- Evanescence -
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CDショップで流れていた素敵な歌声が耳に入り、ビデオクリップの格好良さにハマり、そのまま購入しました。エイミーって人は歌上手いし声も良いし、ピアノも弾けるしで、凄い才能の持ち主ですね。このアルバムを出した当時は21歳。バケモノですよ。
楽曲はちょっとワンパターンな気がしなくもないけど、エイミーの素晴らしい歌声だけで納得させられます。それくらい魅力的。今年のOzzfesに出演予定なので、SU-METALには是非見てもらいたいです。オイラ的にはこの人こそがSU-METALの目標に相応しいと思います。凄く良い刺激をもらえる筈です。
<次点>
●筋少の大車輪
- 筋肉少女帯 -
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ベストアルバムだけど許して。好きなんだもの。当然捨て曲はありませぬ。このバンドも色物だけど、やってる事はとてもレベルが高い。大槻ケンジの歌唱力はともかくと言いつつ、彼の狂気の語りと三柴理(旧名・三柴江戸蔵)のピアノの旋律が美しい「いくじなし」が一番好きだったりします。
こうして紹介したのを見ていただくと、オイラの趣味が大体分かるでしょう。まとめると以下のようになります。オイラが90年以降メタルから遠ざかってしまったのは、良いの探すのが面倒になったのもありますけど、このへんが大きな要因ですね。
★激しくもメロディアスでなければならない
叫んでるだけとかデスボイスまみれなのは受け付けません。メガデス、スレイヤーがギリギリのラインですね。「Practice What You Preach」の頃のテスタメントは、ギターがアレック・スコルニックだったりしてメチャクチャ好きだけど、Demonic「デモニック」になるとダメです。
★楽曲にメリハリがなければならない
ミディアムテンポ中心はダメ。アルバムの中で速いの、ゆっくりなの、メリハリをつけてほしいのです。なので「YOUTHANASIA」より後のメガデスもダメです。
BABYMETALっていうのは、メタルのツボを押さつつも新しいチャレンジをしていて、オイラみたいな元メタル好きな人たち呼び戻す、強力な気つけ薬みたいなもんだと思います。BOHさんのツイートで
「BABYMETALの何が凄いか僕なりに分析すると『過去の音楽シーンと現在の音楽シーンの良さを全て融合してる所』だと思う。もちろん、ある種のカテゴライズの中でですが…それに加えて更に進化する余白があるのがたまらない!」
というのがありましたけど、誠に鋭いなと思いますね。BABYMETALのおかげで、音楽を聴くのがまた楽しくなりました。ありがとうBABYMETAL!
SEEEE YOUUUU !!
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